盗まれたチューリップの鉢植え

私が幼稚園児の時に、幼稚園からチューリップの球根をもらった。

鉢に植えて、毎日水をやりながら、花が咲くのを今か今かと楽しみにしていた。

道路に面した家の敷地に鉢植えを置いていたのだが、蕾が出て、今にも咲きそうになった前日にその鉢植えは誰かによって盗まれた。

幼児の時ながら、今でも記憶にある悲しい出来事だった。

 

私がアマダグループのアムテックというソフト会社に移籍になって、板金用CADCAMシステムの開発にあたっていた時、現在のAP100(PLSモデル)の開発に当たることになった。

本開発に際して、出来上がるソフトウェアの著作権の放棄に印鑑を捺したが、その前に販売していたAP60の販売が振るわず、豪を煮やした江守会長が量販できるシステムが出来上がれば、インセンティブを出すということになった。

私は社長を始め、上層部の人間により、昇進を止められていたが、頑張って設計すれば多額のインセンティブを貰えるものと思っていた。

当時設計したシステムは、アムテックや関係者のお気に召さなかったか、「変なものを作るんじゃあない」とか散々言われて、更に「売れない」とか「遅い」とかも散々罵られて、しまいに鬱病にされて、会社を辞めることになった。

そして、会社を辞めて、故郷に帰って、ソフト開発の派遣労働をしたが、派遣先のリョービ印刷機のソフト開発部門にまで悪い噂を流されて、とても仕事が続けれれる状態ではなくされた。

しかし、今から14年前にインセンティブパワハラの請求を親会社のアマダに訴えたが、著作権の放棄を盾に断られた。

江守会長がインセンティブを支払うという話になったのは、著作権の放棄に印鑑を捺した後であったのに。

盗まれたインセンティブだ!